事の始まり。

事の始まりは、知人のN氏の家に行った時のこと。

その人もガンマ乗り(VJ21)で現役整備士という事もあって話が合う、そんな人なのですが
車庫に入ってガンマの話をしていたら・・・・

奥のほうにある部品取りのVJ22のSPのさらに後方にちょっと大きめな車体が見える。

あ「何?あれ?」

N氏「ん?あー、あれね。足回り使えるかなぁ、と思って貰って来たGSX-Rだよ」

あ「へーっ!そうなんだ!いいなあ~、昔から欲しかったんだよねえ」

N氏「でも結局使わなかったんだよ。欲しかったら持っていっていいよ」




こんな話でタダで貰い受ける事になりました。

その段階での車体の状況はというと・・・・


車体はGK76A。フレームNoから92年のSTDと判明。
ジムカーナ用にと前オーナーが書類無しの車体を安く買ってきてジムカーナ仕様に仕立てたそう。

フロントはアップハン仕様、ネイキッド風。風というのは後ほど書きます。

Fカウル類は一切無し。ボルトナットもあちこち欠品。
N氏が結構バラしたそうでとりあえずVJ22の部品取りを入手したので使わなくなり、仮で組んであるだけの状態。

N氏「エンジンは掛かってたけど・・・今は掛からないみたいだな。キャブ掃除で掛かるんじゃない?」との事。


後日貰いにくる、と約束したものの・・・・忙しさのあまり取りに行けずにいたら、
N氏が仕事のついでに会社の搬送車に載せて持ってきてくれました。

「書類は元々無いから・・・・再生するのも大変だよ。キーも捜したんだけどね、まだ見つかんないんだわ」


なるほど。まあ、急ぐ事でもないのでいつでもいいですよ~、と言っておきました。


後日。車体をチェックしているとFフォークが減衰調整付きなのに気がつく。

「あれ~?これ、SPだったかなあ・・・・」気になってN氏に聞いてみた。

N氏曰く「あー、それね、ウチの部品取りの足なんだわ。ノーマルはウチにあるからあとで取り替えて欲しいな」


なるほど、納得。

ひとまず外装なんかをバラしてみる。

イメージ 1

とりあえず基本的な部分は全部付いているみたい。
これなら・・・中古フレームを用意しれば、さほど苦労もしないんじゃね?と軽く考えてました。

というのも、横に写っているガンマ、友人Kとの共同所有のバイクなんですが、
これも当初びっくりするくらいボロボロの状態だったのを私が2ヶ月ほどで綺麗に直したんです。

この時も、車体側の整備がほぼ終わった頃、Kに
「そろそろ書類持ってきてくれー」と言ったのですが、なかなか持ってこない。

聞くと

「書類、実家に置いてあったんだけど・・・置いてた場所が片付けられててよ、今他も探しているんだけど・・・」

と、結局そのまま書類は見つからず・・・・
実家のおかあちゃんに聞いたら、書類を置いてあった周辺の雑誌やら封筒やら、もう要らないんだろうと
ちりがみ交換に出した、という事が発覚し書類は消えて無くなってしまいました。

せっかく整備を進めてきたので引き下がる事も出来ず、結局フレームを交換する事になったんですね。

その時の作業内容なども踏まえて「さほど苦労する事もないじゃろー」と考えたわけです。


でも、この先色々と苦労するとはこの段階では予想すらしていませんでした・・・・